2014年3月3日月曜日

何のために絵を描くのか どんな絵を描きたいのか の話

GE漫画は1ページも進んでないので今週はブログもお休み


関係ないが、自分が描きたい絵というものの最終的な方向性が見えてきたような気がしたのでここに記しておく。


私が描きたいのは多分、日常的な生活の中で感じた、言語化しづらい概念、感じた気持ちを言葉で調理する前の段階、そういった掴みきれないものを、ある程度生でアツアツのまま、自分の外に記録するものなんだと気づいた気がした。

少しまえ、私はイラストに文章をつけようとした。しかし、どうもしっくりきていなかったが、その原因がようやく判明するに至った気がした。

言語化できるものは言語化したらいいだけの話であったのだ。しかし、それでは足りない「何か」が存在しているはずだった。それは、そのイメージというか、感情が、概念としてどんな色を持っているか、どのような流れで、どのような儚さを持っているか、それを、直接的に表現できるのが自分にとってのイラストだと思った。


私は今後、イラストに、現実世界ではあり得ないようなオブジェクトを色々と提案していきたいと思っている。それは夢であり、私という描き手の世界観そのものであり、煮え切らない今現在、生の感情である。なかなか言葉では掴みきれないが、そういったものを表現するために、私はイラストを道具として使っていきたいと思う。


私はかつて、うまく描きたかった。それはわかりやすい目標で、情熱を傾けやすかったが、それではダメな気がして、ずっと悩んできた。そしてその悩みは、最終的に自分とは何なのかというところにつながっていく性質の悩みだった。私はそれから目をそむけたかった。しかし、ある一定の段階から、それは避けては通れないものに変わっていった。


まどろっこしい言葉を紡がなくても、キャンバス上に発現する、私の繊細な心的世界というものが、確かにあるはずだと思う。私はそれが見たい。ほかならぬ自分自身が見たい。


イラストは生活に寄り添っているべきで、自分にできるのはきっとそれくらいだろうと考え始めた。私のイラストは、もっともっと素朴は方向に進んでいくような気がする。


まあ何はともあれ、夏用の漫画を完成させなければならない。その時、余裕があれば、オリジナルのイラスト集も隣に添えられればいいなと思い立ったところである。